とある家のリビングで、小さな男の子がなぞなぞ本を凄い勢いで読み進めている。
その様子を見た父親は、「答えわかっているのか?」と質問した。
「うん、もちろんわかってるよ。」と男の子は返答したが、父親にはそれが信じられない。
「どれ、ちょっと貸してみろ」
「あと一問だったのに!」と怒っている息子の手からなぞなぞ本を奪った父親は、開いていた50問目の問題を見て驚愕した。
「これ、結構難しいというか、少なくとも子供用じゃないだろ、俺にもわからないぞ。」
パラパラとページをめくり、父親はいくつかのなぞなぞを解こうとしたが、どれも大人である自分ですら解けそうにない問題ばかりだった。
「天才だ、この子は天才なんだ。」
父親はなぞなぞ本を取り落とし、絵に描いたように動揺している。
その様子を見ていた母親は、なぞなぞ本を拾い、「わたしとあなたの子なんだから、有り得ないでしょ」と言いながら本を開いた。
「この問題の答えはわかる?」
たまたま開いたページの問題を息子に見せると、息子はすぐに解答した。
次のページとその次のページの問題も出してみたが、息子は2問とも先ほどと同様に即答する。
母親は、次のページに書いてある答えと照らし合わせ、全て正解していることに目を丸くした。
まだ信じられない母親は、それから10問ほど問題を出したが、息子はすべて正解を口にしたのだ。
いよいよこの子は本当に天才なのだと信じ始めた時、母親はひとつのことに気が付いた。
息子にもう1度問題を出し、それを確かめてみるようだ。
「ねぇ、この問題はわかる?」
そう問いかけられた息子は、今までとは違い、難しい顔をして頭を捻る。
3分程考えていたが、ついに息子は「わからない」とギブアップした。
母親は「やっぱり」と言って、なぞなぞ本を閉じ、息子にあることを聞いた。
すると息子は「うん、そうだよ、なんでわかったの?」と驚いたようだった。
「そりゃあ親子ですからね」と母親は微笑み、その様子を見ていた父親は、何が何だかわからないという顔をしている。
「よかったわね、やっぱり私たちの子供よ。残念だけど天才ではないわ」と言う母親を見て、父親は笑いながら息子の頭を撫でるのだった。
母親が最後に息子に出題した問題は何問目の問題でしょうか?
母親は、あることに気づき、最後に息子に問題を出しました。
その問題は何問目でしょうか?