私はいつも彼の後処理ばかり
私は彼の気が済むまでこの身を委ねるの。
彼が私の元に訪れる時、いつも苦しそうな顔をしているわ。
だから私が少し慰めてあげるのよ。
彼の要求はいつも身勝手。
私には清潔である事を求めるくせに、自分の手で私を汚すのよ。
彼にとって都合の良い私。
用が済めば何もかも水に流すわ、私は彼の前から消えるの、あとには何も残さない。
でも、私は気づいているわ。
私の替えなんて、いくらでもいるんでしょ?
でもね、ずっと前から私と彼はそういう関係。
何だかんだ言っても私がいないと彼は絶望するわ、彼には私が必要なのね。
同じ場所でグルグルと回る繰り返しの毎日。
側から見れば中身が無いように思えるかもしれないわね。
でも私って案外、芯のある生き方をしているのよ。
…あら、彼が来たようだわ。
名残惜しいけどお喋りはおしまいね。
彼とはいつでも会える訳じゃないの、限られた時間しか私には無いのよ。
彼と会うのはいつもこの部屋。
たとえひと時でも彼の肌に触れて、ぬくもりを感じるだけで良いの。
それが私が存在している唯一の価値なんだから。
私とはなんだ
私は人間ではありません。
上記の文章をよく読み、私の正体を推理しましょう。
参考データ
ひらめき
(4.0)
観察力
(1.0)
知識
(1.0)
難易度
(2.0)