私は世界をまたにかける、スーパースターだ。
幾度とこの世界を救ったヒーローでもある。
そんな私も名も無き男のひとりだった。
この舞台における主役でもない、ましてや敵役だったのだ。
私はこの世界で誰よりも高く翔ぶ事を望んだ
それが私の唯一の長所だったからだ。
しかし、それだけで生きていける程、世の中甘くは無い。
気がつけば私は求められる仕事を何でもやる男になっていた。
全てをこなす為、ありとあらゆるスキルも身に付けていった。
今でこそ、スーパースターというイメージが定着しているが、私を冒険家と呼ぶ者もいる。
時には医者と呼ぶ者もいるし、レーサーと呼ぶ者もいる。
それだけ、色々な仕事をこなしてきたということになる。
フォーブスに10億ドルの総資産を持つ男と紹介された事もあった。
さらに世界で最も有名な男としてギネスにも認定された事もあるんだ。
有名になった私には品格も求められる。
蓄えた髭は整え、テニスやゴルフを仲間と楽しむ。
これが大人の嗜みというものだ。
もちろん、服装にはこだわりがあり、特に帽子は手放せないアイテムだ。
私は地位と名声を手に入れ、崇高なる存在になったのだ。
…いや、違うな。皆に愛され、皆に認めてられて来たからこそ今の自分がある。
愛すべき兄弟や仲間がいたから今の自分があるんだ。
「…なんてことだ」
こんな事も忘れて天狗になっているようではいけない。
元より私は小さな男なのだ。
おっと、仕事の時間のようだ。
さぁ、大好きな●●●でも食べて、大きな男になろう。
●●●に入る言葉は何?
上記の文章から、「私」は誰なのかを推理すれば、答えはすぐにわかります。